RSウイルス感染症の予防対策について

掲載日:2021.03.23 最終更新日:2022.04.01

RSウイルス感染症とは

RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が少なくとも1度は感染すると言われています。

RSウイルス感染症の症状

感染から2~8日(典型的には4~6日間)後に発熱、鼻汁などの症状が出て数日続きます。多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る(呼吸がぜいぜいとする)、呼吸困難となるなどの症状が現れ、場合によっては、細気管支炎や肺炎になります。初感染乳幼児の約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難などの症状が現れます。乳幼児にこれらの症状が現れた場合には、早めに医療機関を受診することが重要です。

RSウイルスにはどのように感染しますか

飛沫(咳やくしゃみのしぶきなど)や接触(ウイルスがついた手やものに触れるなど)で感染します。

どのような人が特に注意が必要ですか

感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、生後3か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。なお、早産児や先天性心疾患のある新生児や乳児などについては、重篤な症状を防ぐ医薬品(パリビズマブ)が保険適用となる場合がありますので、医療機関に御相談ください。

子供にRSウイルスを感染させないためには

乳幼児の保護者や家族(年長の兄姉を含む)の方、日常的に乳幼児と接する方は、外出後などにしっかりと流水とせっけんによる手洗いをするとともに、咳などの症状がある場合には、乳幼児と接する際に必ずマスクを着用します。

 

【参考】厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」(厚生労働省へのリンク)