事務連絡
平成15年3月26日
厚生労働省健康局結核感染症課
重症急性呼吸器症候群(SARS)対策専門委員会の検討結果について
本日開催されました、厚生科学審議会感染症分科会感染症部会重症急性呼吸器症候群(SARS)対策専門委員会の検討結果を、別紙のとおりお知らせします。
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別紙
重症急性呼吸器症候群(SARS)対策専門委員会 審議概要
平成15年3月26日
1. |
これまでの報告例をすべて症例検討した結果、いずれもSARSに合致しない。
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2. |
医師が臨床像及び経過からSARSの「可能性例」であると認めた者については、原則として個室管理とし、標準予防策に加え、空気感染や接触感染の防止に留意すること。
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3. |
「疑い例」、「可能性例」のうち、他の臨床診断がなされた場合、又は標準の抗生剤治療で改善した等病状の改善を医師が認めた場合については、SARSとしての対応を解除しても差し支えない。
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4. |
検疫については、現状の渡航者への注意喚起を徹底すること。また症状が重篤であり、SARSの可能性が強く疑われる帰国者がいた場合には、上記2の対応をとること。
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5. |
当該地域への渡航について、現時点での知見では、渡航制限を勧告するまでの必要性はないと考えられるが、渡航者が判断するための助けとなるよう、今後も厚生労働省等が情報提供に努めること。 |